京都駅から1駅の東福寺駅にある創作そば会席のお店です。とても素敵なお店だったのでご紹介します。
こだわりのそばと旬の京野菜が魅力の『創作そば会席』を堪能。
京都の観光地から少し離れた、隠れ家的な店です。メニューの主役は、月替わりの『創作そば会席』。そばは北海道黒松内町の農家から直接仕入れ、豊かな風味が楽しめます。会席料理に用いられる京野菜は、安心安全な無農薬栽培を中心に使用。素材本来の力強さと、京料理ならではのダシをきかせた優しい味わいが絶妙ともいえるバランスです。また、清水焼や江戸切子などの風情豊かな食器が繊細な味わいに彩りを添えています。建物は貿易商の迎賓館を譲り受けた貴重なもの。レトロモダンな趣きに包まれ、身も心もゆったりと過ごせそう。(※注)『創作そば会席』は予約制です。
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まさに『隠れ家』の店構え
お店に到着するには、この細い橋を渡る必要があります。普通には見つけられないような場所にあり、まさに隠れ家といったところです。ここは昔貿易商の迎賓館としていた建物を譲り受けてお店にしたようです。
ステンドグラスが素敵な個室
個室に通していただきました。とても素敵な部屋です。このステンドグラスの窓から見える景色は、季節によって様変わりし、特に秋だと紅葉で真っ赤に染まるようです。ぜひ秋に来たいです。
メニュー:8000円のコースを予約しました
料理
この中で一番美味しかったのは、山科唐辛子と茄子のお浸し。無農薬契約農家の京野菜を使用し、ほのかな苦味が秀逸です。
日本酒のグラスは選ばせてもらえます。江戸切子から焼き、木まで様々です。
日本酒の徳利とペアリングしてもらえます。
ここから一段と創作度が上がって来ました。クリームチーズですか笑。もう食べたことない味です。クリーミーであっさり。だしの味がしっかりきいています。
刺身が美味しくないと言われる京都ですが、身がしっかりしまっていてかつ、脂が乗っていて美味しかった。
ものすごい変化球です。さらしな粉だけで作った蕎麦のようですが、コシ、歯応えがかなりあり、まるで冷麺のような麺でした。
「更級」と書いており、「更科蕎麦」とは全く別物だということを表しているようです。
2杯目の日本酒もペアリングしてくれました。
そばで打ったガレットに包んでいただきます。しっかり味噌味ほっこり家庭的な味です。
ようやくやって来ました。お待ちかねのそばです。初めは塩で食べてくださいとのことでした。何もつけないでいただいて、塩、だしの順でいただきました。そばに関してはこれまでのメニューが圧倒的に美味しかったので、及第点。麺が太く喉越しはよくないのと、そばの香りはあまり感じられませんでした。だしももう少しよくなると思います。他がすごいのでもっと頑張ってほしいところです!
そば屋のカレーが出汁が効いていて美味しいのはみなさんご存知のことかと思いますが、ここのカレーは本気です。スパイスをふんだんに使い、初めは野菜のあまみ、そのあとに刺すような辛さが追いかけて来ます。このカレーは7月8月限定のようで、このカレーを楽しみにこのお店を予約される方も多いようです。
キュウリのしょうゆ漬けは
「本気できゅうりのキューちゃんを作りました」
とおっしゃっていました。しっかり味は通っているのに、しなしなではなくサクサクです。
そば短冊の柄も毎月変えているようです。締めにコーヒーか抹茶を選べます。
まとめ:感動!こんなそば、食べたことがない!別の季節も来たいです
「オーソドックスな和食を食べている方にこそ喜んでいただけます」
その一言がとても印象的でした。懐石でもなく、和食でもない新しい世界を感じました。それをそばぼうろの澤正さんがやっているというのが非常に面白いです。味わったことのない味付け、組み合わせ、見ていて楽しい盛り付けそして器まで。季節で変わる景色も見ものです。
再来を誓った京都訪問でした。